コラム−12月23日
完全賠償せよ
スローガンは「あやまれ、つぐなえ、なくせ原発」だ。いわき市で23日、「原発事故の完全賠償をさせる会」が結成され、166人が参加した。会の目的は、東電と国に原発事故は人災であると認めさせる、東電と国に福島県内の全ての被害者に完全な賠償をさせる、福島原発を廃炉にさせる、だ▼
原発被害弁護団の広田次男弁護士が講演した。原発事故は公害だ。「日本は一つ」などの宣伝がなされているが、加害者と被害者があり敵対的な矛盾だ。完全賠償とは東電の支払い能力を考慮しない、あらゆる賠償を求めること。これまでの公害賠償は加害企業が潰れたら元も子もない」と、企業の能力の範囲内に抑えられてきた▼
会の活動方向は、双葉郡の原発立地周辺住民への賠償、業界(海の家、露天商、保育園など)への賠償。3・11の1周年集会と東電との交渉へ向け、会員を万単位に大きくしながら、東電との直接交渉で完全賠償をかちとっていく▼
東電に誠意がない場合は、提訴して争う。みな、原発事故に怒っている。(12月23日)