コラム−12月24日

八ツ場揺り戻し

群馬県長野原町に建設中だった八ツ場(やんば)ダムを、政権交代した民主党が建設を中止した。マニフェストにも「中止」を明記し、「コンクリートから人へ」の理念を強く押し出していた▼

前田国交相は2012年度予算案に、凍結していたダム本体工事費を計上すると表明した。「マニフェスト通りにならなかったのは残念だが、苦渋の決断だ」とのべた。民主党の前原政調会長は建設中止を主張、「閣議決定はさせない」と強硬だった▼

藤村宮房長官が国交相、政調会長と個別に会談し、ダム建設を中止した場合の生活再建の法律づくりなどを条件に、ダム本体工事の再開を認めるという「裁定」を示した。両氏とも「一言、一句受けいれた」と、官房長官はいう▼

八ツ場ダム中止、子ども手当て、やらない筈の消費税増税など民主党マニフエストは次々崩れた。それは自民党の古い政治に戻るということ。政治を変えて欲しい、と民主党に期待した国民への裏切りだ。中島政希衆議院議員は八ツ場建設に抗議一離党届を提出した。(12月24日)

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