コラム−12月26日

廃炉工程表

政府と東電は野田首相の福島第一原発「事故収束」宣言を受けて、1〜4号機の廃炉へ向けた工程表を策定した。廃炉まで30年〜40年かかる▼

工程は3期に分かれ、1期は最も多くの使用済み核燃料が入っている4号機から燃料取り出しを2年以内に。2期は10年以内に1〜3号機から溶けた燃料を取り出しはじめ、この間に高濃度放射能汚染水の処理を完了する。3期は1〜3日号機の溶融燃料をすべて取り出し、放射性廃棄物の処理・処分を開始する。1〜4号機の原子炉の解体を終える▼

原子炉内の状況を確認できないのに、事故「収束」を宣言した政府だから、工程表についても、素直に「そうですか」とは言えない。技術的な課題もあるだろし、廃炉への道筋は不透明だ▼

福島第一原発1号機が稼働したのは1971年。大阪万博の翌年で、プロ野球オールスター戦でセリーグ江夏投手が9連続奪三振を記録した年だった。あれから40年。廃炉へ、これから40年。廃炉を見届けたいが、40年も生きられない。悔しい気待ちだ。(12月26日)

コラム2011年12月27日へ進む

コラムトップへ戻る(3月11日)


コラム4月1日へ


コラム5月1日へ

コラム6月1日へ

コラム7月1日へ

コラム8月1日へ

コラム9月1日へ

コラム10月1日へ


コラム11月1日へ


携帯対応−震災報告トップへ進む


携帯対応草木庵トップへ戻る