コラム−12月30日

中間貯蔵施設

福島原発事故で放出された放射性物質は放射性セシウムで広島原爆の168個分というから、大変なものだ。被災地に住民が戻れて復興するためには、放射能汚染を除染しなければならない▼

汚染した瓦礫、土壌などの廃棄物は仮り置場に集め、さらに汚染廃棄物を受け入れる中間貯蔵施設に運んで30年貯蔵し、福島県外で最終処分する。中間貯蔵施設をどこに設置するかが決まらず、除染作業の障害になっていた▼

細野環境相は中間貯蔵施設を福島県双葉郡内に整備する意向を知事と地元首長に伝えた。原発事故で年間被曝量が100_シーベルトを超える地域内め土地を買い取るか借り上げて建設する。敷地面積は3〜5平万`、容量は1500万〜2850万立方bの規模だ▼

福島県外で引き受ける所はあるまい。福島県知事は「重く受けとめる」。各町村長は「住民が戻ってこれなくなるのでは」「双葉郡の再生に影響しないか」と悩む。復興・再生のため、建設は国の責任のもと、住民の理解と合意を得ることが、絶対に必要だ。(12月30日)

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