コラム−2012年1月12日

東欧の税金の話

東欧の税金の話題2つ。ハンガリーでは昨年9月からポテトチップス税を導入した。スナック菓子など塩分や糖分の多い食品の食べすぎを抑え、成人病の原因となる肥満を予防する狙いだ。OECD(経済開発協力機構)によると、同国は肥満率が約20lで、欧州でも有数の肥満大国だそうだ▼

ポテチ税は菓子業界を直撃。売り上げ減を恐れて企業がリストラに踏み切り、最大手の菓子メーカー「ボンボネッティ」は全社員の1割を集団解雇するなど3千人が失業の危機にさらされている▼

ルーマニアでは魔女が税金をかける標的になった。同国には呪術師や占い師が約1千人以上いる。世論調査でも約7割の人が「魔女の力を信じる」と答えている。相談料は1件数百円からだ▼

国の財政難で魔女にも16lの所得税を課すべきという議論が起きた。一部の魔女たちが「呪い」で報復すると騒ぎだした。「人助けに税金なんて、民の血を吸うドラキュラ以下」「秘密の相談に領収書はだせない」。呪いが効いたのか、魔女税は見送られた。(1月12日)

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