コラム−12月1日
辺野古アセス
記者と官僚の懇談は、記者会見では分からない本音や背景を探るために行われるのだという。防衛省の田中聡・沖縄防衛局長と記者との懇談は那覇市の居酒屋で行われた。そこで、トンでもない本音が飛び出した▼
沖縄の米軍普天間基地を名護市辺野古に移転するための環環境影響評価書(アセスメント)を、防衛省はいつ沖縄県に提出するのかを、記者は探った。田中局長は提出時期を明示しない理由を説明し、「犯す前に、犯しますよと言いますか」と、女性に性的暴行を加えることに例えた▼
オフレコ懇談だったが、これはひどい暴言だと、琉球新報が報道した。懇談は「記者会見以外に率置な意見交換換ができれば」と、田中局長が設定した。局長は更迭されたが、処分はされていない▼
一川防衛相は10月に来日したバネッタ米国防長官に、環境影響評価書を年内に提出すると伝えている。田中暴言後、藤村官房長官は「今時点で(方針に)変わりはない」と。県民総ぐるみで基地撤去を叫んでいる沖縄を今後も犯し続けるつもりだ。(12月1日)