コラム−2012年1月17日

汚染コンクリ

二本松市の3階建てマンションの1階の室内で、毎時1・16〜1・24マイクロシーベルトの高い放射線量が測定された。原発事故の計画的避難区域である浪江町津島の採石場の石がコンクリートの材料に使われたのが原因と見られる▼

マンションは昨年7月に建設された。発覚のきっかけは市が昨年9月〜11月、市内の18歳以下を対象にした積算線量調査だった。このマンションに住む中学生の積算線量が3か月で1・62マイクロシーベルトと高ったためマンションを調べた▼

浪江町津島の採石場から出荷された採石は約5200d。生コン会社2社から250社以上に流通、民間住毛や農業用水路、道路補修などに使用された、マンションではコンクリートの基礎部分に放射性物質が含まれているため、高圧洗浄など一般的な除染では効果がない。入居者は避難者が多くまた転居を迫られている▼

採石場は原発事故で計画的避難区域に指定された4月22日まで採石していた。行政の指導は何もなく、建築資材の出荷基準は今もない。(1月17日)

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