コラム−2012年1月20日

原発、独の決断

雑誌『世界』1月号に「ドイツにおけるエネルギー転換−未来のための共同の仕事」という文書が載った。「安定したエネルギー供給のための倫理委員会」の5月30日付報告書の第4章「いくつかの倫理的立場」で、ドイツ政府に脱原発を決断させた文章だ▼

報告書は言う。未来のエネルギー供給および原子力を倫理的に評価する鍵は持続可能性と責任だ。自然に対する人間の責任とは環境を維持し、保護し、自分たちの目的のために環境を破壊せず、むしろ環境の効用を高め、未来の生活条件を維持する可能性を保つ目標を立てること▼

福島事故がリスク感覚を変えた。@事故は高度な技術を備えた日本で起きたA破局の終わり、損害の規模が確認できないB原発は事故のプロセスを乗り越えるように設計されていなかった▼

原発の絶対的拒否の立場と相対的なリスク考量の立場があるが、二つの立場は同じ結論に至った。つまり環境や経済や社会と適合する度合いを考慮しながら、原発の利用をできるだけ早く終結させるべきであると。(1月20日)

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