コラム−2012年1月21日

豪華客船が座礁

イタリアの豪華客船コスタ・コンコルディア号(11万4500d)が同国西岸ジリオ島近くの岩に衝突、座礁してから1週間たった。船は今も水深25bのところに巨体を横たえている。乗客・乗員約4500人で、死亡3人、行方不明21人。日本人乗客43人は無事だった▼

驚いたのはスケッティーノ船長(52)が乗客を残して下船したこと。日本では考えられない。沿岸警備隊長は「今すぐ船に戻れ」と厳しく怒鳴りつけたが、船長は戻らなかった。地元検察当局は船長を過失致死や操船放棄などの容疑で身柄を拘束し、取り調べている▼

コスタ・コンコルディア号は全長290b。14階のデッキがある船内に4つのプール、13のバー、カジノやディスコ、エステなどがあり、乗客が自由に楽しめる。マルセイユ、バルセロナなど地中海を周遊するクルーズは人気があった▼

豪華客船は大型化し、一度に多くの乗客を運ぶことで価格破壊をもたらした。1週間のクルーズで価格は5万円程。問題は緊急時に、多数の乗客を救助する体制だ。(1月21日)

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