コラム−2012年1月22日

格納容器の内部

東電は福島第一原発2号機の原子炉格納容器内を内視鏡を使って調査した。格納容器の貫通部から直径8・5_の内視鏡カメラを入れてれて内部の様子を撮影した。事故後に格納容器内の様子を直接調べたのは初めてだ▼

東電の分析で2号機は燃料が溶融し、圧力容器の底部に大半が落下、一部は底部から格納容器に落下して底部のコンクリートを最大12_侵食したとみられる。燃料を冷却するために入れている格納容器内の水は約5bの高さまで溜まっていると推定されていた▼

内部は湯気が充満、放射線の影響と見られる画像の乱れもあり、水面は確認できなかった。水位は4b以下ではないかという。溶融した燃料、配管の損傷の状況などは分からなかった。内視鏡に取り付けた温度計で内部の温度は44・7度だった▼

調査は燃料取り出しに向けたデータ集めが目的。見えたのは一部にすぎない。廃炉作業には破損した燃料がある原子炉底部や制御棒装置などの画像が必要だという。廃炉工程表では燃料取り出しを始めるのは10年後だ。(1月22日)

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