コラム−2012年1月5日

タツノオトシゴ

辰年に因んで、いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」ではタツノオトシゴの一種「ポッドベリードシーホース」を展示している。辰(竜)は想像上の生き物だから、落とし子なんていない。ヨウジウオ科の魚をタツノオトシゴと呼んでいる。ネーミングの妙だ▼

タツノオトシゴのオスは朝になるとメスのところへ行く。2匹は互いに尻尾をからませ、くるくる回れながら体の色を変える。求愛ダンスだ。メスはオスの育児嚢に卵を産み、オスが精子をだして受精する。およそ2日で孵化し、15日ほどでオスの袋から子どもが出てくる。子育てはパパの役目だ▼

タツノオトシゴは疲労回復などの漢方薬の原料や鑑賞魚として価値が高い。ワシントン条約で02年から国際取り引きが規制されているが、年間2500万匹以上が取り引きされている▼

東海大掌海洋学部水産学科ではタツノオトシゴの養殖を研究している。とくに漢方薬用して東南アジアで乱獲されへ滅少しているクロウミウマという種類で、供給できる日はそう遠くない。(1月5日)

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