コラム−2012年2月29日

うるう秒

1年は正確にいうと365・2422日だ。この端数を整理じて4年に1度、1年を366日とした。閏(うるう)年である。ユリウス暦が紀元前45年に決めた。4年に1回閏年だと増やしすぎるので、400年に3回は増やさない▼

閏年の今年はまた、閏秒の年でもある。地球の自転速度がほんのわずか遅くなっており1自転で決まる時刻と、現在は時刻の定義に使われている原子時計の差が広がらないよう、原子時計に1秒足して調整する。今年7月1日の朝に1秒を足すことが国連の国際電気通信連合(ITU)で決まった▼

1秒の調整は12月か6月の末日(第1優先)、3月か9月の末日(第2優先)に、必要なら任意の月の末日最終秒の後に1秒挿入するか、または1秒引き抜く。挿人は正の閏秒、引き抜きは負の閏秒だ。閏秒は1972年から25回実施された(『理科年表』)▼

コンピュータの誤作動などのリスクを理由に、ITUで閏秒廃止提案があったが、先月の総会で先送りされ、2015年の次回総会で決着する。(2月29日)

コラム2012年3月1日へ進む


コラムトップへ戻る(3月11日)


コラム4月1日へ


コラム5月1日へ

コラム6月1日へ

コラム7月1日へ

コラム8月1日へ

コラム9月1日へ

コラム10月1日へ


コラム11月1日へ

コラム12月1日へ

コラム2012年1月1日へ進む


携帯対応−震災報告トップへ進む


携帯対応草木庵トップへ戻る