コラム－２０１２年３月１日
野田VS谷垣
党首討論に備え、自民党は予行演習を2回行った。大島副総裁が首相役、石原幹事長が「民主党の野次将軍」に扮した。責任ある政党としての提言と政策論議を狙った。政権に対し何でも反対とは見られたくない▼
野田首相も事前の打ち合わせを2日間各1～2時間ほど行った。首相周辺は「首相は谷垣氏をくみしやすいと思っていることは確か」で、予算委員会ほど準備はしなかった、と報道された▼
ゴングが鳴った。首相は消費税増税の与野党協議に自民党を誘う。谷垣氏は「協議しろと
呼びかけられても、相撲でがっぷり四つに組もうと思ったら、肩透かしにあいはしないか」と、与党内の消費税増税反対の動きを指摘した▼
首相は自民党の「政策ビジョン」について逆質問。年金国庫負担50㌫の赤字国債について「償還財源は消費税か」とただすと、谷垣氏は「その通り」と認めた。似た者同士の討論は火花が散るわけがない。討論終了後、自民党の中堅、若手議員から「これでは選挙が戦えない」と、谷垣降ろしの声が出た。(3月1日)
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