コラム−2月15日

温度計「故障」

東電福島第一原発2号機の圧力容器底部の温度計は13日午前11時、93・7度だったが、その日の夕方には最局の400度で振り切れ、測定不能になった。同じ高さにある別の2つの温度計は31・9度、32・4度と安定している▼

問題の温度計は温度の伝わり方に違いがある2種類の金属の間に発生する微弱な電圧を計る「熱電対」式の温度計だとい・2東電は「温度計につながる配線が断線しており、装置が故障した可能性が高い」と発表した。放射性キセノンが検出されておらず、臨界にはなっていないという判断だ▼

先月、原子炉格納容器内に内視鏡を入れて調査したさい、水滴が間断なく降り注ぎ、放射線が飛び交っている過酷な状況がみられた。高温多湿でケーブルなどが損傷して故障につながったと見られる。温度計は燃料が溶融した原子炉内にあり、修理や交換は困難だ▼

原子力安全・保安院は当該温度計の指示値の一連の挙動の要因、現在使用している温度計以外で温度を監視できる代替手段などの報告を、東電に求めた。(2月15日)

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