コラム−2月2日

帰村宣言

東電の福島第一、第二原発の10基は双葉郡に集中立地している。原発事故で郡内の8町村すべてが役場を町村外に移転し、住民もほとんど避難を余儀なくされた。なんとか故郷へ帰りたい。いつ帰れるのか、と思い悩む▼

福島原発の南西、阿武隈山地の川内村は原発事故の5日後、遠藤村長が全村民に避難を指示。役場機能を郡山市に移した。今年1月の調査で村民2444人が県内、534人が27都道府県に避難、村内に止まるのは150人余り。地域コミュニティーが崩壊した▼

遠藤村長は村民の心が古里から離れてしまうのでは、という危機感をもった。1月中旬に仮設住宅集会所など10カ所で村民懇談会を開き、「戻れる人は戻る。心配な人はもつ少し様子をみてから戻る」という方針を示し意見交換した▼

その上で1月31日に郡内初の「帰村宣言」を発表した。「2012年は復復興元年、スタートしなければゴールもない。感謝の気持ちを忘れることなく、試練を乗り越え、共に凛として、たおやかで安全な村をつくろう」と。(2月2日)

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