コラム−2月3日

身内の“検証”

群馬県長野原町に建設中の八ツ場(やんば)ダムを、政権交代した民主党は建設を中止した。「人からコンクリートヘ」の理念を強調していた。それが2012年度予算案にダム本体工事費が計上され、前原政調会長は反対したが、藤村官房長官の「裁定」で工事継続を認めた▼

前田国交相は八ツ場中止を覆したのは「4代の大臣のもとで予断をもたず検証を行ってきた」と説明した。八ツ場ダム検証の協議の場は国交省関東地方整備局と1都5県(東京、埼玉、群馬、千葉、茨城、栃木)のダム担当部長による幹事会。10年10月から結論を出すまで10回開いた▼

日本共産党の塩川哲也議員は衆議院予算委員会で幹事会の実態を明らかにした。1都5県のダム担当部長のうち4人が国交省、1人が総務省からの出向者。彼らはダム建設を強硬に主張した▼

野田首相は「ちょっと国交省の出向者が多いという印象はあるが、それはそれとして予断なく検証してきた」と。ダム関連工事を受注した46法人に、国交省からの天下りが104人いた。(2月3日)

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