コラム−2月23日

第一原発を公開

東電福島第一原発1号機が水素爆発したのは昨3月12日だった。14日には3号機が爆発、15日には2号機から煙、4号機が爆発した。まもなく1年。東電は第一原発構内を報道陣に公開した。昨年12月の「収束宣言」後は初めてだ▼

記者団を乗せたバスが構内を回る。まず目に入ったのは事務本館横の駐車場の仮設注水ポンプ。トラックの荷台に置かれた原子炉への冷却水注水用の3台のポンプが稼働していた。配管には凍結防止断熱材が巻かれていた▼

バスは1号機から4号機の方向に南下り損傷が激しい3号機建屋の東側では、車内の放射線量は毎時1500マイクロシーベルトに急上昇した。3号機は線量が高く、作業が進まない。4号機では作業員が働いていた。この日構内の作業員は約3千人。4号機の南西には処理済の汚染水をためる巨大なタンクが林立していた▼

構内は車がひっくり返り、道路が陥没し、鉄塔が曲がったまま。温度計が「故障」とされた2号機は「燃料の状態はよくわからない」。これが「収束」の実態。(2月23日)

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