コラム−2月26日

「違法状態」

衆院議員1人あたりの有権者数が1番多いのは野田首相の千葉4区で49万6141人。1番少ないのは高知3区の20万7688人。格差は2・39倍だ(11年9月2目現在の有権者名簿)。1票の格差が問題になって久しい▼

昨年3月の最高裁判決は09年総選挙の格差2・30倍を「違憲状態」とし、「国会が立法措置を講じない場合、将釆、当該選挙区の結果を無効とすることがあり得ることを付言すべきだ」という意見もついた▼

小選挙区の区割りを審議する衆院選挙区画定審議会の勧告期限である2月25日が過ぎて、マスコミは一斉に「26日からは違法状態」「政治の機能不全」などと書き立てているが、問題の核心は示せない▼

衆院選挙制度に関する各党協議会は昨年10月から11回にわたって開かれた。民主党以外の各党は「現行制度は民意をゆがめている」との認識を示し、共産党など7党は小選挙区制そのものを抜本改革すべきであると主張した。1票の格差をなくすのは区割りの変更でなく民意を反映する制度への抜本改革だ。(2月26日)

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