コラム−2月5日
神田神保町
40代の頃に数年、東京で暮らしたことがあり、仕事休みの日は、よく神田神保町の古書街を歩いた。神保町の地名は江戸時代、この地に屋敷があった旗本・神保長治に由来する。神保家の前の道は神保小路といった。明治30年代にはすでに百軒近くの書店があったという▼
久しぶりに神田神保町に行った。東京に居たときは水道橋駅で降り、白山通りの右側の古書店を神保町交差点にむけて歩いた。今回は錦糸町駅近くの宿から地下鉄半蔵門線で神保町駅で下車。地上にでたら神保町交差点のすぐ近く。新聞コラムの文庫本を買うつもりだった▼
発行が80年代の全11冊で、欠けているABEHJの5冊を買おうと思った。いわきの書店には売っていない。三省堂書店に行って書棚を探すのも大変なので、店員に書名を告げたら、パソコンで検索してくれた。「絶版です」といわれ、はぁー、と気が抜けた▼
それでは古書店を探し歩かなければならない。神田神保町の古書街には170の古書店があるという。時間をとって、また来よう。(2月5日)