コラム−20124月11日
鳩山外交顧問
鳩山由紀夫元首相は現在、民主党の外交担当最高顧問だ。沖縄の普天間基地を国外、最低でも県外」とする公約を反故にし、名護市辺野古への移設で米国と合意した人が外交最高顧問とは、おかしな人事だ▼
野田首相はイランの核開発への憂慮を表明し、鳩山氏にイラン訪問を中止するよう伝へえた。前原政調会長もテレビ番組で、訪問は議員個人で、党が派遣したことではないとし、イランに利用されないことを願っている、とのべた▼
果たして心配は現実となった。イラン大統領府はウブェサイトで、鳩山氏は国際原子力機関(IAEA)の対応を「二重基準」と批判したと伝えた。イランやシリアは核開発疑惑で批判を受けているのに、イスラエルの核が黙認されているのは「不公平」だという主張だ▼帰国した鳩山氏は、イラン側が発表したアフ
マディネジジャド大統領との会談内容は「つくられた話、遺憾だ、発言していないことをイラン側に伝える」と。イランは削除はしたが、撤回はしない。「首相中退組」の悲しい話だ。(4月11日)