コラム−20124月2日

2号機調べたら

東電は先月下旬、福島第一原発2号機の原子炉格納容器内を工業用内視鏡で調査した。1月に続いて2回目。燃料を冷却するため注水している格納容器内の水位は底から60aで、前回推定の3・5〜4bより大幅に少なかった。水温は48・5〜50度だ▼

格納容器内で初めて測定した放射線量は底から約4・2bの場所で1時間あたり最大72・9シーベルト。人が6分間全身に浴びると100l死亡するとされる、きわめて高い値だ。もっとも低い値でも31・1シーベルトだ▼

高い放射線量について、東電原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「格納容器に漏れた燃料の影響と考えられる。廃炉作業には高い放射線量に耐える機器の開発が必要だ」という。電子機器は強い放射能を浴び続けると故障する▼

廃炉にむけた工程表では、2021年度にはプールから使用済み燃料の取出しを終了し、原子炉から溶融燃料の取り出しを開始するとなっている。人が容易に近づけず、機器の故障も想定される環境で、廃炉作業は困難をきわめる。(4月2日)

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