コラム−20125月2日
脱原発首長会議
「脱原発をめざす首長会議」が先月末に設立された。規約に「住民の生命・財産を守る首長の責務を自覚し、安全な社会を実現するため原子力発電所をなくすことを目的とする」とうたう。設立総会の会場は理事長が脱原発を表明している城南信用金庫の本店(東京・品川区)だった▼
総会は呼びかけ人の三上元・湖西市長(静岡)、村上達也・東海村長(茨城)、桜井勝延・南相馬市(福島)の3氏を世話入に選出。会員は35都道府県の70人(うち元職6人)で札幌市の上田市長、名古屋市の河村市長、東京都世田谷区の保坂区長も名を連ねる▼
顧問に就いた元福島県知事の佐藤栄佐久氏は東電のトラブル隠し、データ改ざんを怒り原発運転を止めたりプルサーマル計画を凍結させた人。弟の収賄にからんで起訴され、有罪で上告中だ。検事に「いずれ抹殺する」といわれたと書いている(『知事抹殺』)▼
もう1人の顧問は共産党の「志位和夫委員長」総会の挨拶で原発事故の「異質の危険」について解明した。会の理論的支柱になる。(5月1日)