コラム−20125月10日
小沢裁判控訴へ
民主党常任幹事会は政治資金規正法違反で強制起訴され無罪判決を受けた小沢一郎元代表の党員資格停止処分を10日付で解除することを決定した。「控訴期限の10日を待ってから結論をだすべき」との意見もあったが、さっさと解除を決めてしまった▼
検察官役の指定弁護士3人は9日、2時問にわたって最終協議を行い、控訴することを決定した。大室俊三・指定弁護士は「一審判決には見過ごせない事実誤認があり、(控訴審で)十分修正が可能だと判断した」とのべた▼
小沢元代表は「先日の無罪判決の内容を見るかぎり、控訴審で覆ることは想定しにくく、指定弁護士が控訴したことは理解に苦しむ」とコメントした。民主党の処分解除決定は変更しない▼
「疑わしきは被告人の利益」と、控訴を批判する意見ある。大室弁護士は「共謀が認められないのはおかしい。既存の証拠でも一審の誤りは十分指摘できる」。村本道夫・指定弁護士は「裁判官を説得できる相当の自信がある」と。小沢氏の共謀を十分立証してほしい。(5月10日)